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2025.07.18
人工芝は、手軽に美しい庭を実現し、メンテナンスの手間を減らす理想的な選択肢です。しかし、その美しさと長寿命を保つためには、丁寧な下地処理が不可欠です。芝キングでは、長年の経験をもとに、プロの技術で人工芝を美しく仕上げる施工を実践しています。このコラムでは、芝キングが実際に行っている具体的なプロセスを紹介します。これらの手順は実践的な内容となっていますので、お子さんやペットが安心して過ごせる、安全で美しい人工芝の庭を自分の手で作りたい方は、ぜひ参考にしてチャレンジしてみてください!
目次
1.雑草・砂利等の撤去
人工芝を長く美しく保つ上では、下地処理が何より大切です。まず、広範囲に雑草や天然芝が広がっている場合は、スコップ等で土ごと丁寧に剥がし、土を落としてから雑草や天然芝を撤去するようにします。そして、熊手などの道具を使用し、雑草の一本一本を根元から徹底的に除去します。また人工芝を釘で固定する際に邪魔になるため、比較的大きな砂利が見つかった場合は、人工芝の範囲外に移動させます。さらに撤去したい樹木がある場合は、根から完全に取り除くようにします。切り株が残っていると、新しい芽が生えたり、シロアリの餌場となりやすく、放置するとシロアリが巣を作る可能性がありますので、早めに撤去することをおすすめします。
除草剤について
除草剤は発がん性が高く、海外では使用が禁止されている国もあります。そのため、お子さんやペットが人工芝で過ごすことを考えれば、雑草処理の作業は大変ですが、除草剤の使用は控えた方が良いでしょう。
【参考サイト】住友化学園芸:
除草剤に危険性はあるの?安全に使う6つのポイントや製品の選び方

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2.土壌改良
こちらの作業はDIYで実施する方も少ないかと思いますが、土壌を改良することで、雑草の抑制や施工面の安定に違いが出てきます。植物は通常、酸性の土壌で育ちやすいという性質があります。そこで芝キングでは、独自に開発した雑草の成長を抑える人畜無害の土壌改良砂を全体に撒き、地面をアルカリ性に調整します。また、人工芝の敷設範囲の縁に沿って(排水桝等がある場合は、その周りも)土を掘り起こし、土壌改良砂で埋めていきます。例えば、コンクリートブロックで囲まれた庭に人工芝を敷く場合、この対応をすることで、コンクリートブロックと人工芝の境の雑草を抑制することができます。施工部分の端は確実に日光が届いてしまう部分になりますので、雑草が生えてきやすいですが、土壌改良砂は徐々に締め固まる特性を持っており、砂を撒いてから約1~2か月でかなりの硬度に達するため、端の部分の雑草の発生を防ぎつつ下地全体を安定させる効果も期待できます。

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3.整地作業
土壌改良砂を撒き終えたら、トンボや左官鏝などの道具を使用し、全体的に凹凸がでないよう平らに調整していきます。また、木板や角材等を使って滑らせながら凹凸を確認していくとより仕上がりがきれいになります。この作業を丁寧に行わないと人工芝を敷いた時に、人工芝のつなぎ目に隙間が発生したり、人工芝にシワが寄ってしまいます。また、排水桝等がある場合は、排水桝と地面の高さが一致するよう調整します。一通り調整を終えたら転圧機で地面を固めていきます。地面が乾いている場合は、水を撒きながら行うと土煙が抑えられ、また、土と砂を締め固め安定させることができます。転圧機で対応できない敷地の端や障害物の周りはタンパーを使用し、しっかり固めていきます。地面をしっかりと転圧・調整することで、理想の美しい施工面に直結しますので、この作業は納得がいくまでこだわってみましょう。
水道管や電気配線について
人工芝の敷設範囲内に水道や照明等がある場合は、地面の転圧や人工芝を釘で固定する際に水漏れや漏電等、大変な事態につながる恐れもありますので、整地作業前に管や配線の位置や深さをできるだけ確認しておきましょう。

転圧機

左から、タンパー、木板、左官鏝、熊手(小)、熊手(大)、とんぼ
4.まとめ
人工芝の美しさと耐久性を保つには、雑草・砂利の撤去、土壌改良、整地作業の丁寧な下地処理が鍵となります。これらの手順を正しく行うことで、雑草の発生を抑え、安定した地面を作り出し、思い描いた理想の美しいお庭に確実に一歩近づく事が出来ます。次回は、人工芝の敷設や固定など、後工程を詳しくご紹介しますので、こちらのコツも要チェックです!お楽しみに!
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