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2026.08.12

猛暑が続く2026年の夏。「去年敷いた人工芝の継ぎ目が浮いてきた」「日当たりの強い場所だけ色が薄くなってきた気がする」——8月は一年でもっとも人工芝に負荷がかかる時期で、こうしたご相談が増えます。そのときに頼りになるのが10年保証ですが、実は「保証」という言葉が何をどこまでカバーするのかを正しく理解している方は少数です。
この記事では、芝キングの10年保証を例に、保証の対象商品・保証範囲・適用条件・対象外になるケース・申請の流れを整理します。あわせて、保証を実質的に成り立たせている「下地と固定の施工品質」についても解説します。人工芝は買った瞬間に品質が決まるのではなく、敷いた後の10年で価値が決まる商品です。契約前に読んでおくと、業者選びの目線がはっきり変わります。
そもそも人工芝の「10年保証」とは何を保証するのか
人工芝の保証は、家電の保証とは少し性質が違います。人工芝は屋外で紫外線・熱・雨・人の荷重を10年間受け続ける建材なので、「絶対に劣化しません」という約束はどこの会社もできません。保証が守るのは、あくまで「通常の使用で起きるはずのない不具合」です。
具体的には、次のような領域が保証の中心になります。
- 製品そのものの不具合:芝糸の異常な抜け落ち、基布の裂け、バッキング(裏地)の異常な剥離、透水穴の機能不全など
- 異常な色あせ:同条件の他部分と比べて明らかに早い退色(通常のわずかな経年変化は対象外)
- 施工に起因する不具合:継ぎ目の開き・段差、めくれ、下地の陥没、固定不良によるズレなど
逆に、人が原因で起きたダメージ(タバコの火、BBQコンロの熱、刃物での切り傷、車の乗り入れ、極端な引っぱり)や、地震・台風などの自然災害、経年による自然な毛倒れは、一般に保証の対象外です。ここを混同すると「保証があるのに直してもらえない」というすれ違いが起きます。保証は万能保険ではなく、品質約束の証明書と考えるのが正解です。
さらに重要なのが、保証を出す会社が10年後も存在しているかという点です。保証書の紙は、発行元が続いていなければ機能しません。芝キングは全国30以上のFC拠点ネットワークを持ち、建設業許可の取得、経済産業省の経営革新計画認定を受けた体制で年間1,000件超を施工しています。保証を語るうえで、この「継続性」は仕様表の数字と同じくらい大事な条件です。
保証対象は「芝キングターフ30mm・45mm」|ECO芝は対象外という区別
ここは曖昧に書いてはいけない部分なので、はっきりお伝えします。芝キングの10年保証の対象は芝キングターフ30mm と 芝キングターフ45mmです。廉価グレードのとろけるECO芝35mmは保証対象外です。「全商品10年保証」ではありません。
| 商品 | 10年保証 | 向いている使い方 |
| とろけるECO芝35mm | 対象外 | コスト最優先、短期利用、賃貸や将来的な改修予定がある場所 |
| 芝キングターフ30mm(標準・一番人気) | 対象 | 家族が日常的に使う庭全般。子どもの水遊び、ペット、ガーデン用途のバランス型 |
| 芝キングターフ45mm(プレミアム) | 対象 | クッション性と見た目を最重視。子どもの遊び場、寝転がる使い方 |
| ゴルフ芝ターフ13mm | —(用途特化商品) | パター練習用のフラットな面づくり |
「安いほうでいいけれど保証は欲しい」というご要望は、残念ながら両立しません。10年間の安心を買うのか、初期費用を優先するのか——ここは最初に決めておくと後悔がありません。各グレードの毛足・質感の違いは商品ページで確認できますし、サンプルの取り寄せも可能です。写真だけで決めず、実物の毛の戻りとチクチク感を手で確かめてから選んでください。

なお、保証対象グレードは素材そのものが高耐候性設計になっています。夏の強い紫外線と地表の熱に10年耐えることを前提に作られているため、保証はその設計に対する自信の裏づけでもあります。
保証が効く条件・効かないケースを事前に把握する
保証トラブルの多くは「対象外だった」ではなく「条件を知らなかった」ことで起きます。契約前に次の表を確認しておいてください。
| 状況 | 保証の考え方 | 備考 |
| 継ぎ目が開いた・段差ができた | 施工起因なら対象 | 夏の熱膨張を見込んだ突き付けができているかが判断ポイント |
| 端部がめくれ上がってきた | 固定不良なら対象 | U字釘の本数・打ち込み深さ、コンクリート面のボンド量が要因 |
| 下地が沈んで凹凸が出た | 転圧・下地調整の不足なら対象 | 地盤沈下や配管工事など外的要因は別扱い |
| 全体がわずかに色あせた | 通常の経年変化は対象外 | 同条件の他部分より明らかに早い退色は要相談 |
| 火気・刃物・薬品によるダメージ | 対象外 | 花火・BBQ・除草剤の原液こぼれなどは注意 |
| 車の乗り入れ・重量物の常設 | 対象外になりやすい | 駐車スペースは事前に用途を申告し仕様を決めることが前提 |
| お客様自身が加工・追加固定した | その部分は対象外 | 物置設置などで芝をカットする場合は事前にご相談ください |
この表を見ていただくと分かるとおり、保証で揉めるポイントの大半は「施工の中身」です。だからこそ、契約前に工程を確認しておくことが保証を活かす最短ルートになります。施工の流れのページで、どの工程がどんな順番で行われるのかを見ておいてください。
保証を支えているのは「下地」|10年もつ庭の共通点
10年保証という言葉は芝材の話に聞こえますが、実際に10年後の見た目を決めるのは足元です。芝キングが下地に手間をかける理由を、工程ごとに説明します。
1. 下地調整・土壌改良
既存の土を掘削し、根や石を除去して不要な土を出し、砂や真砂土で平らな面を作って転圧します。ここで水勾配(水が流れる向き)を作らないと、雨のあと水が抜けずに芝の裏に湿気がこもります。天然芝のお庭は根と有機物を徹底的に除去する必要があるため、下地調整費が通常の2倍になります。水たまりが少しできる状態のお庭は1.5倍が目安です。この差額は「余分な請求」ではなく、10年後の凹凸を防ぐための必要工程です。
2. 砂利の上にそのまま敷いてはいけない理由
よくいただくご質問のなかで、いちばん誤解が多いのがここです。「砂利の上に防草シートを敷いて人工芝を載せれば楽なのでは?」——これは避けてください。理由は水はけではありません。砂利のとがった角で防草シートが破れ、その破れ目から雑草が生えてくるからです。上に人工芝が載っているため破れは見えず、数か月後に芝の隙間から草が突き出してきて初めて気づきます。しかも直すには芝を全部めくる必要があります。
したがって砂利敷きのお庭では、①砂利を撤去するか、②砂利を覆う高さまで砂・真砂土を入れて平らな下地を作るのどちらかが必要です。②は砂の量が現場ごとに大きく変わるため、砂利のお庭は施工不可ではないものの、お写真を送っていただいたうえで要相談としています。ここを省く業者の「保証」は、正直なところ機能しません。
3. 防草シート・U字釘・珪砂
下地が整ったら防草シートを重ね代を取って敷き、人工芝を張ってU字釘で固定します。U字釘はおおよそ1㎡あたり8本を目安に、端部と継ぎ目は密度を上げて打ちます。継ぎ目にはジョイントシートとボンドを併用し、夏の熱膨張で目地が開かないように処理します。仕上げに珪砂を撒くと、芝糸が立ち、重みで浮きが抑えられ、体感温度の面でも有利になります。コンクリート面は釘が打てないため、ボンド接着施工(釘なし)で対応します。
この一連の工程がきちんと入っているかどうかは、見積書を見れば分かります。防草シート、副資材(ボンド・ジョイントシート)、U字釘、珪砂、下地調整——これらが品目として分かれて記載されているかを確認してください。芝キングの見積書は品目×数量の積み上げ式で全内訳を明示しています(ジョブカン発行)。実際の仕上がりは施工実績で確認できます。
保証対象グレードを選ぶと費用はどう変わる?(目安)
保証を取るか取らないかで気になるのは費用です。ここでは代表的な単価だけ挙げます。いずれもあくまで目安で、現地の状態(既存が天然芝か土か、水たまりの有無、撤去物の量)によって変動します。
- 保証対象の標準グレード芝キングターフ30mm:4,730円/㎡(税抜・目安)
- 保証対象外の廉価グレードとろけるECO芝35mm:3,520円/㎡(税抜・目安)
芝材そのものの差は㎡あたり約1,200円(目安)です。20㎡なら芝材差は2万円台の目安。総額で見ると、30mm標準・20㎡の場合はおおよそ235,200円〜271,500円(税込・目安/SNS投稿キャンペーン適用〜通常価格)となります。この幅のなかで「10年保証が付くかどうか」が決まると考えると、判断しやすいのではないでしょうか。10年使う前提なら、保証対象グレードのほうが年あたりのコストは下がるケースが多いです。
面積別のより詳しい積み上げや、下地調整・撤去処分費が入った場合のシミュレーションは、人工芝の施工費用シミュレーション記事で品目ごとに確認できます。なお最小施工面積は10㎡です。10㎡未満は公式LINEでご相談ください。
夏に不具合が出たときの申請フローと準備するもの
8月は地表温度が上がり、人工芝の伸縮がもっとも大きくなる時期です。継ぎ目や端部の症状が出やすいので、気づいたら早めに動くのが正解です。放置すると、めくれた部分に人が引っかかって芝糸を引き抜いてしまい、原因が「施工」から「外力」に変わってしまうことがあります。
ステップ1:症状を写真で残す
全体が写る引きの写真1枚と、症状部分の寄り2〜3枚。継ぎ目の開きは定規やスマホを横に置くと幅が分かりやすくなります。撮影日が分かるようそのまま送ってください。
ステップ2:公式LINEで状況を送る
LINEなら写真を送るだけで最短15分・無料で一次回答が可能です。「いつ施工したか」「症状に気づいた時期」「その場所の使い方(プール置き場、通り道など)」を添えると判断が早くなります。
ステップ3:原因判定と対応方針の決定
写真で判断がつかない場合は現地確認を行います(現地調査・見積もりは無料)。施工起因・製品起因と判断されれば保証対応、外力や経年由来であれば補修のお見積りをご提示します。原因を曖昧にせず先に切り分けるのが、双方にとって最短です。
ステップ4:保証書と見積書は必ず保管
保証を使う場面で必要になるのは、保証書・見積書・施工日の記録です。紙をなくしがちな方は、受け取った時点でスマホで撮ってクラウドに入れておくことを強くおすすめします。よくある質問はFAQページにもまとめています。
DIYで敷く場合、保証はどう考えればいい?
芝キングは材料のみの販売にも対応しています(名古屋市港区の倉庫受取なら送料無料)。ただし、施工に起因する不具合はご自身の施工範囲になるため、プロ施工と同じ保証にはなりません。DIYを選ぶ場合は、次の3点だけは妥協しないでください。
- 下地を平らに、勾配を付けて転圧する(ここを飛ばすと数か月で凹凸が出ます)
- 砂利の上に直接シートを敷かない(角でシートが破れ、破れ目から雑草が出ます)
- U字釘は端部と継ぎ目を密に(夏のめくれはほぼ固定不足が原因)
道具や施工手順の相談はDIYサポートをご利用ください。「下地までプロ、貼りは自分で」という切り分け方も現実的な選択です。
よくある質問
Q. 10年保証は次の所有者にも引き継げますか?
売却や相続で所有者が変わる場合は、まず公式LINEでご相談ください。施工先の住所・施工日・保証書が確認できることが前提になります。事前にご連絡いただければ手続きの案内が可能です。
Q. 保証期間中の色あせは全部対象になりますか?
いいえ。屋外で紫外線を10年受ければわずかな色調変化は自然に起きるため、通常の経年変化は対象外です。一方で、同じ日照条件の他の部分と比べて明らかに早い退色は製品不具合の可能性があるので、写真を送ってご相談ください。判断が難しいケースこそ、早い段階の写真が証拠になります。
Q. 夏に子ども用プールを置いても保証は大丈夫ですか?
家庭用の組み立てプール程度であれば通常の使用範囲です。ただし同じ位置に長期間置き続けると芝が寝てしまうので、使用後は水を抜いて片付け、置き場所を少しずらすのがおすすめです。ハードタイプの重い大型プールを常設する予定がある場合は、下地仕様を含めて事前にご相談ください。
Q. 古い人工芝の上に新しい人工芝を重ねれば安く済みますか?
おすすめしません。古い芝の下の防草シートや下地が劣化していることが多く、上に重ねると凹凸・浮き・雑草の再発をそのまま引き継いでしまいます。古い人工芝の撤去・廃棄は3,000円/㎡(税抜・目安)で対応していますので、下地からやり直すほうが10年後の満足度は高くなります。
Q. コンクリートやタイルの上でも保証対象になりますか?
コンクリート面は釘が使えないためボンド接着施工で対応し、保証対象グレードであれば同様に対応します。ただし雨水の逃げ道(既存の排水口や勾配)が確保できているかが前提になるため、現地確認またはお写真での判断が必要です。
まとめ
- 人工芝の10年保証は「絶対に劣化しない約束」ではなく、製品不具合・異常な退色・施工起因の不具合をカバーする品質約束
- 芝キングの保証対象は芝キングターフ30mm・45mm。とろけるECO芝35mmは対象外で、「全商品10年保証」ではない
- 火気・刃物・車の乗り入れ・自己加工などは対象外になりやすいので、用途は契約前に申告する
- 保証を実質的に支えるのは下地。天然芝のお庭は下地調整費2倍が目安、砂利の上は「シートが破れて雑草が生える」ため砂入れまたは撤去が必須で要相談
- 代表単価の目安は30mm標準4,730円/㎡(税抜)、ECO芝3,520円/㎡(税抜)。20㎡・30mmの総額目安は約235,200円〜271,500円(税込)で、いずれも現地状態により変動する目安
- 夏に継ぎ目の開き・めくれを見つけたら、写真を撮って早めにLINEへ。最短15分・無料で一次回答、現地調査も無料