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2026.08.15

8月も中旬を過ぎ、朝晩の風にわずかに秋の気配が混じり始める時期です。「残暑が落ち着いたら、ベランダで涼みながらコーヒーを飲みたい」「秋のベランピングに向けて、コンクリート丸出しの床をなんとかしたい」——このタイミングで人工芝の相談が増えるのは、まさにそんな理由からです。
ただ、ベランダや屋上(ルーフバルコニー)は庭とはまったく条件が違います。下は土ではなくコンクリートや防水層で、U字釘は打てません。排水ドレン(排水口)を塞げば水が逃げず、風の強い階では芝がめくれ上がって飛ぶリスクもあります。この記事では、年間1,000件超の施工を行う芝キングが、ベランダ・屋上に人工芝を敷くときの判断基準と、失敗しないための施工の考え方を具体的に解説します。
ベランダ・屋上に人工芝は敷ける?結論と3つの前提
結論から言えば、ベランダ・屋上への人工芝施工は十分に可能です。芝キングでもマンションのバルコニー、ルーフバルコニー、店舗の屋上テラスといった施工を数多く手がけています。ただし、庭と同じやり方は通用しません。次の3つの前提を満たせるかどうかが分かれ目になります。
前提1:床が平らで、水が排水口へ流れている
ベランダの床は、水が排水ドレンへ流れるようにわずかな勾配(傾き)が付けられています。この勾配を人工芝で殺してしまうと、水が溜まって藻やカビの原因になります。逆に言えば、もともと水が正常に流れている床であれば、人工芝は水を通すので勾配をそのまま活かせます。すでに大きな水たまりができる、ドレンが詰まって流れが悪いという場合は、先にその是正が必要です。
前提2:防水層を傷つけない工法が取れる
ベランダ・屋上の床には、ウレタン塗膜やシート防水などの防水層があります。ここに釘やビスを打つのは絶対にNGです。穴から水が入れば階下への漏水につながり、修繕費は人工芝の工事費をはるかに超えます。芝キングではコンクリート面はボンド接着施工(釘なし)で対応するのが基本ルールで、ベランダ・屋上もこの考え方を使います。
前提3:管理規約・共用部のルールを確認できる
分譲マンションのバルコニーは多くの場合「専用使用権のある共用部分」です。避難通路であること、大規模修繕の際は撤去が必要になること、床に固定物を設置できない場合があること——このあたりは管理規約や管理組合の運用次第です。工事の前に必ず確認しておきましょう。「接着せず置くだけにする」という選択肢もあるため、規約の内容によって工法を調整します。
芝キングは建設業許可を取得し、経済産業省の経営革新計画認定を受けた施工会社です。マンション管理組合への説明が必要なケースでも、工法や使用資材の説明ができるよう見積書に品目を積み上げて明示しています。施工実績もあわせてご確認ください。
施工前に必ず確認したい6つのチェックポイント
ベランダ・屋上は「敷けるか」ではなく「どう敷くか」で仕上がりと安全性が決まります。現地調査で私たちが必ず見ている項目を、チェックリストとしてまとめました。
| 確認項目 | 見るポイント | 問題があるときの対応 |
| 排水ドレン(排水口) | 位置・数・詰まりの有無 | 芝をドレン周りで切り欠き、点検できる形にする |
| 床の勾配・水たまり | 水を流して流れる方向を確認 | 溜まる箇所は下地調整で水の逃げ道を作る |
| 防水層の状態 | ひび割れ・膨れ・剥がれ | 劣化が進んでいれば防水補修を先行 |
| 風の強さ | 階数・手すりの形状(格子か壁か) | 端部の接着範囲を広げ、めくれ止めを強化 |
| 日当たり・照り返し | 西日の入り方、隣家からの反射 | 高耐候性の芝を選び、日よけを併用 |
| 面積・搬入経路 | 10㎡以上か、室内を通るか | 10㎡未満は公式LINEで要相談。搬入は現場でカット |
特に見落としがちなのがドレンの点検性です。人工芝で排水口を完全に覆ってしまうと、落ち葉や砂が詰まったときに気づけません。芝キングでは排水口の周囲を丸く切り欠き、必要なときにめくって清掃できる納まりにします。詳しい施工の進め方は施工の流れのページでも紹介しています。
釘が打てない床の施工方法|ボンド接着施工の考え方
庭の人工芝はU字釘(39円/本・税抜・目安、約8本/㎡)で地面に固定しますが、ベランダ・屋上ではこれが使えません。代わりに使うのが専用ボンドとジョイントシートによる接着施工です。
全面接着ではなく「要所を止める」のが基本
床全面にボンドを塗る必要はありません。むしろ全面接着は撤去が難しくなり、原状回復や大規模修繕の際に不利になります。実務では次のように止めます。
- 外周部:壁際・手すり際に沿って帯状に接着。風が入り込む入口を塞ぐ役割で、ここが最重要。
- 継ぎ目(ジョイント):芝と芝のつなぎ目はジョイントシートを敷き、ボンドで両側を固定。段差・隙間が出ないよう毛の流れを揃える。
- 出入口・動線:サッシ前など人が頻繁に踏む場所は、ずれ防止のため追加で接着。
使用する副資材(ボンド・ジョイントシート)は473円/㎡(税抜・目安)として見積に計上します。芝キングの見積書は品目×数量の積み上げ式で、こうした副資材まで全内訳を明示しているため、「何にいくらかかっているか」がひと目で分かります。
置き敷き(接着なし)という選択肢
管理規約で床への接着が認められない場合や、賃貸で完全な原状回復が求められる場合は、接着せずに敷き込む方法も検討できます。この場合は、
- 壁際まできっちり寸法を出してカットし、動く余地をなくす
- プランターやウッドデッキ材など、既存の重量物で端部を押さえる
- 継ぎ目はジョイントシートで芝同士を一体化し、1枚の大きなマットのようにする
といった工夫で対応します。ただし、高層階や吹き上げの強いバルコニーでは接着なしはリスクが上がるため、現地の風の条件を見て判断します。
水はけと排水|透水穴を活かす納まり
人工芝の裏地には一定間隔で透水穴が空いており、雨水はこの穴から下へ抜けていきます。土の庭では地面に浸透し、ベランダでは床の勾配に沿ってドレンへ流れる、という流れです。

ここで注意したいのが、ベランダでは「芝の下に水が薄く広がって流れる」状態になることです。床がきれいに勾配どおり流れていれば問題ありませんが、砂やホコリが溜まって局所的に水が引っかかると、湿気がこもってコケや藻、においの原因になります。対策は次の3点です。
- 施工前に床を徹底的に清掃する:砂・落ち葉・古いコケを完全に除去してから敷く。ここを省くと後から取り除けません。
- ドレン周りを切り欠く:芝を排水口にかぶせず、水と落ち葉が直接ドレンへ届く形にする。
- 年1〜2回めくって掃除する:外周を全面接着せず要所止めにしておくと、この点検が容易になります。
珪砂は入れるべき?
庭の施工では仕上げ用珪砂(550円/㎡・税抜・目安)を撒いて芝の直立性と重量を確保しますが、ベランダでは砂を入れない、または量を抑えるケースが多くなります。理由は、砂が排水口に流れ込んで詰まりの原因になったり、階下や隣戸に飛散する恐れがあるためです。風が強い高層階では特に慎重に判断します。逆に、置き敷きで重量を稼ぎたい低層階では少量入れることもあります。この判断は現場ごとに変わるため、必ず現地の条件を見て決めています。
風でめくれない・飛ばない固定の工夫
ベランダ施工で最も多いトラブルは、台風や強風による端部のめくれです。9月は台風シーズン。今から施工するなら、風対策は最初から織り込んでおくべきです。
風は「端から入る」ことを前提に納める
人工芝が飛ぶとき、風は必ずどこかの端や継ぎ目から芝の下へ入り込み、下から持ち上げます。したがって対策は「端部を風が入れない形にする」ことに集約されます。具体的には、壁際・手すり際は隙間を1〜2mm程度に詰めてカットし、外周をボンドで連続的に接着。格子状の手すりで風が真横から吹き込むバルコニーでは、接着幅を広げます。
継ぎ目の処理と芝丈の関係
継ぎ目が浮くと、そこから風が入ります。ジョイントシートで裏側を一体化し、毛を噛み合わせるように接合するのが基本です。また芝丈が長いほど毛が倒れて継ぎ目が目立ちにくく、逆に短い芝丈は継ぎ目の精度がそのまま見た目に出ます。ベランダは面積が小さく継ぎ目自体が少ないことが多いので、丁寧に施工すればほとんど分からない仕上がりになります。
夏〜秋の熱膨張も考慮する
人工芝の基布は熱で伸び、冷えると縮みます。真夏のベランダは地表温度が非常に高くなるため、ぴったり詰めすぎると膨張で波打つことがあります。カット寸法と接着タイミングは、施工時の気温を見て調整するのがプロの仕事です。8月の施工では朝の涼しい時間帯に採寸し、床温が上がる時間帯を避けて接着するといった配慮をしています。
ベランダ・屋上に向く芝丈とグレードの選び方
ベランダは「素足で歩く」「洗濯物を干す」「椅子とテーブルを置く」など、庭とは使い方が異なります。用途に合わせて芝丈を選びましょう。
| 商品 | 向いている使い方 | 10年保証 |
| とろけるECO芝35mm | まずは低コストで緑にしたい、賃貸で数年使う想定 | 対象外 |
| 芝キングターフ30mm(一番人気・標準) | 椅子やテーブルを置く、洗濯・水やりの動線がある、素足で歩く | 対象 |
| 芝キングターフ45mm(プレミアム) | ふかふか感重視、子どもが座って遊ぶルーフバルコニー | 対象 |
| ゴルフ芝ターフ13mm | 屋上でのパター練習スペース | — |
ベランダで最も選ばれるのは芝キングターフ30mmです。理由は、家具の脚が沈み込みにくく、洗濯物を運ぶ動線でも毛が倒れにくいバランスの良さ。45mmは踏み心地が良い一方、狭いベランダでは毛足が長い分だけ空間が低く感じられることもあるため、面積と使い方で選び分けます。
保証について誤解のないようお伝えすると、10年保証の対象は芝キングターフ30mmと45mmのみで、とろけるECO芝は保証対象外です。予算重視でECO芝を選ぶ場合はこの点をご理解ください。各商品の素材や耐候性の詳細は商品ページでご確認いただけます。
費用の考え方|ベランダ施工は何で決まるか
ベランダ・屋上の費用は、芝材の単価に加えて「下地の状態」と「面積」で大きく変わります。芝キングの標準グレードである芝キングターフ30mmは4,730円/㎡(税抜・目安)で、これに副資材、接着資材、設置作業、交通費、諸経費が積み上がる構成です。
目安として、30mm標準で10㎡の施工なら税込およそ124,300円〜142,400円(あくまで目安)です。幅があるのは、SNS投稿キャンペーンによる設置作業の割引が適用されるかどうか、下地の状態がどうかによって変動するためです。実際の金額は現地の状況で変わりますので、必ず見積もりでご確認ください。
ベランダ特有のコスト要因としては、次のような点があります。
- 面積が小さい:芝キングの最小施工面積は10㎡です。それ未満のベランダは公式LINEで要相談となります(材料のみの販売でも対応可能です)。
- 古い人工芝やタイルの撤去:既存の人工芝の撤去・廃棄は3,000円/㎡(税抜・目安)、レンガ・タイル等の撤去処分は24,000〜35,000円(目安・現地確認で確定)です。ジョイントタイルを敷いていたベランダのやり替えでは、この撤去費が発生します。
- 搬入の手間:室内を通るしかない現場では、屋外で先にカットして搬入するなど段取りが変わります。
面積別・グレード別のより詳しい試算は人工芝の施工費用シミュレーション記事にまとめていますので、予算感を掴みたい方はこちらもご覧ください。いずれの金額も目安であり、現地の状態によって変動します。
敷いたあとのメンテナンスと原状回復
日常のお手入れは驚くほど簡単
ベランダの人工芝は、庭より汚れの発生源が少ないため手入れが楽です。基本は、①ホウキやデッキブラシで砂・ホコリを掃き出す、②毛が倒れてきたらブラシで起こす、③汚れたらシャワーで流す、の3つ。水を流すときは排水口の詰まりがないか同時に確認する習慣をつけると、トラブルを防げます。
年に1〜2回はめくって床を点検
特にルーフバルコニーでは、芝の下に砂やホコリが溜まっていきます。年1〜2回、外周をめくって床を清掃し、防水層に異常がないかを確認しましょう。この点検をしやすくするために、施工時に全面接着を避ける設計が効いてきます。
大規模修繕・退去時の撤去
マンションでは10〜15年周期で大規模修繕が入り、バルコニーの防水改修のために設置物の一時撤去を求められることがあります。ボンド接着は要所止めにしておけば撤去も比較的容易です。撤去込みで新しい芝に張り替える場合、設置作業は撤去込み3,500円/㎡(税抜・目安)として計上します。将来の撤去を見越して工法を決められるのも、施工会社に依頼するメリットです。
よくある質問
Q. 賃貸マンションのベランダにも敷けますか?
A. 敷けますが、床に接着できない前提で計画するのが安全です。寸法をきっちり出して敷き込み、継ぎ目はジョイントシートで一体化する「置き敷き」で対応します。退去時にきれいに撤去できる形にしておけば、原状回復の心配も少なくなります。ただし高層階で風が強い場合はリスクがあるため、写真を送っていただければ工法の判断をお伝えします。
Q. ホームセンターのジョイントタイプと、施工してもらう人工芝はどう違いますか?
A. ジョイントタイプは手軽ですが、継ぎ目が多く、そこに砂やホコリが溜まりやすい・ずれやすいという弱点があります。ロール状の人工芝を現場採寸してカットする施工なら、継ぎ目が最小限で見た目が一体的、めくれにくく、床の点検もしやすい納まりにできます。芝丈のバリエーションが広く、10年保証対象の商品を選べる点も違いです。
Q. ベランダが10㎡未満なのですが、依頼できますか?
A. 芝キングの最小施工面積は10㎡です。それ未満の場合は一律にお断りするのではなく、公式LINEでご相談ください。近隣の他工事とあわせて調整できる場合や、材料のみの販売(名古屋市港区の倉庫受取なら送料無料)でDIYされる方向のご案内もしています。DIYを検討される方はDIYサポートもご覧ください。
Q. 夏のベランダは熱くなりませんか?
A. 人工芝は日射で表面温度が上がります。ただしコンクリートやタイルの床に比べると、素足でも歩きやすくなるケースが多いです。8月のような猛暑期は、日よけ(シェード・オーニング)を併用し、使う前に打ち水をするだけで体感がかなり変わります。人工芝は水を通すので、シャワーで濡らしても排水口へ流れていきます。
Q. 排水口の詰まりが心配です。
A. だからこそ、排水口の周囲を切り欠いて「芝でふさがない」納まりが重要です。落ち葉や砂が集まりやすい季節(秋)には、月1回程度ドレンを覗いて確認してください。施工時に点検しやすい形にしておけば、日常のチェックは1分もかかりません。その他の疑問はよくある質問にもまとめています。
まとめ
- ベランダ・屋上への人工芝施工は可能。ただし「勾配と排水が生きている」「防水層を傷めない」「管理規約をクリアする」の3条件が前提
- コンクリート・防水層の上は釘を使わずボンド接着施工で対応。全面接着ではなく外周・継ぎ目・動線を要所止めにすると、点検と将来の撤去がしやすい
- 排水ドレンは芝で覆わず切り欠く。施工前の徹底清掃と年1〜2回のめくり掃除でコケ・においを防げる
- 珪砂はベランダでは入れない/量を抑える判断も多い。排水口の詰まりと飛散を避けるため
- 風は端から入る。壁際・手すり際を隙間なくカットして連続接着し、9月の台風シーズンに備える
- おすすめは芝キングターフ30mm(4,730円/㎡・税抜・目安)。10年保証の対象は30mm・45mmのみで、とろけるECO芝は保証対象外
- 30mm標準10㎡なら税込約124,300円〜142,400円が目安(あくまで目安・現地状況で変動)。最小施工面積は10㎡、未満は公式LINEで要相談
- 全国30以上のFC拠点で対応。お近くの拠点は拠点一覧から確認できます
残暑が落ち着く前に段取りしておけば、過ごしやすい秋のベランダを最速で手に入れられます。まずはベランダの全体と排水口周りの写真を撮って、LINEで送ってみてください。最短15分で無料のお見積りをお返しします。