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2026.08.22

人工芝に虫は湧く?アリ・ムカデ・ダンゴムシの原因と対策|秋の庭を守る下地施工
人工芝に虫は湧く?アリ・ムカデ・ダンゴムシの原因と対策

「人工芝を敷いたら虫が湧くのでは?」——現地調査でとても多いご質問です。とくに8月下旬から9月は、猛暑が一段落してアリ・ダンゴムシ・ムカデ・クモといった庭の生き物が再び活発になる時期。夏の間に伸びきった雑草を刈り、いよいよ人工芝を検討しはじめたお客様から「衛生面が心配で踏み切れない」というお声をよくいただきます。

結論から言うと、人工芝そのものが虫を発生させることはありません。人工芝はポリエチレンやポリプロピレンでできた化学繊維で、虫のエサにも産卵床にもならないからです。問題になるのは「人工芝の下と周囲がどうなっているか」。つまり下地と防草シートの施工品質と、庭全体の湿気・有機物の管理です。この記事では、人工芝まわりに出やすい虫の正体、湧いてしまう5つの原因、そして施工とメンテで防ぐ具体策を、年間1,000件超の施工実績をもつ芝キングの現場目線で解説します。

結論:人工芝は虫を呼ばない。呼ぶのは「下地の隙間」と「湿気」

まず整理しておきたいのは、虫が集まる条件です。多くの土壌性の虫は「①エサ(枯葉・雑草・有機物)」「②湿気」「③身を隠せる隙間」の3つが揃った場所に集まります。人工芝の芝葉自体は、この3条件のどれにも当てはまりません。

一方、天然芝や土がむき出しの庭はどうでしょう。刈りカスや枯葉が堆積し、水やりで常に湿り、土の中には無数の隙間があります。実は人工芝より天然芝の庭のほうが、虫にとってははるかに快適な環境です。実際、施工後のお客様アンケートでは「以前より虫を見なくなった」というお声のほうが圧倒的に多いのが現実です。

ではなぜ「人工芝は虫が湧く」という話が出るのか。それは施工が雑な人工芝が存在するからです。整地せずに凸凹の土の上に敷いた、防草シートを重ねずに突き合わせただけ、雨どいや支柱まわりを切りっぱなしにした——こうした施工は、人工芝の下に「暗くて・湿っていて・雨が当たらない安全な隙間」を作ってしまいます。これはアリやダンゴムシにとって理想的な巣です。つまり虫問題は人工芝の問題ではなく、施工の問題なのです。

人工芝まわりに出やすい虫と、その発生源

実際に現場でご相談を受ける虫を、発生源と対処の方向性で整理しました。

虫の種類 主な発生源・好む条件 対策の方向性
アリ 土がむき出しの隙間、シートの破れ目、芝の端部の浮き。乾いた砂地も好む 端部・継ぎ目を隙間なく固定。巣穴が見えたら局所的に薬剤
ダンゴムシ・ワラジムシ 落ち葉・枯れ草などの有機物と湿気。プランターの下、レンガの隙間 落ち葉をためない。芝上の置きっぱなしを減らす
ムカデ ダンゴムシ等のエサ虫がいる場所。石の下、常に湿った日陰 エサ虫を減らす+日陰の水はけ改善が最優先
クモ 飛翔性の虫が多い場所。フェンス・物置まわり 照明の位置調整、巣の除去。芝とは基本無関係
ミミズ 有機物を含んだ土壌。防草シート下の土中 害はないが糞塚が出る場合は下地の排水改善
水たまり・受け皿・雨水マス。芝の凹み部分の滞水 水たまりを作らない下地整地が最大の対策

この表で注目していただきたいのは、ほとんどの虫の対策が「水はけ」と「隙間をなくすこと」に集約される点です。とくに蚊は、たった数ミリの水たまりでも産卵します。人工芝の下地に凹みが残っていると、雨のあと水が抜けきらず、その真上の芝が湿ったままになる。これが虫にとって最高の環境になってしまうのです。

芝キング 透水穴の仕組み(水はけ)

人工芝に虫が湧いてしまう5つの原因

原因1:下地の整地が甘く、水たまりが残っている

もっとも多い原因です。土をならさずに芝を敷くと、雨のたびに凹み部分へ水が溜まり、乾くまで数日かかることもあります。人工芝には透水穴が開いていますが、下の地面が水を受け止められなければ意味がありません。この滞水が、蚊の発生源になり、ダンゴムシやムカデを呼び、さらにコケやカビの原因にもなります。

原因2:防草シートの継ぎ目・破れから雑草が生え、虫のエサになる

防草シートを突き合わせただけ、または重ねが足りないと、そこから雑草が伸びてきます。生えた雑草は枯れて有機物となり、ダンゴムシやワラジムシのエサになります。とくに砂利の上にそのまま人工芝を敷くのは厳禁です。砂利のとがった角が防草シートを突き破り、その破れ目から雑草が生えてくるからです。砂利敷きのお庭では「砂利を撤去する」か「砂利を覆う高さまで砂・真砂土を入れて平らな下地を作る」必要があります。砂入れの量は現地の砂利の厚みで変わるため、芝キングでは写真を送っていただいたうえでの要相談とさせていただいています。

原因3:障害物まわりの処理が雑で隙間が空いている

雨どい、フェンス支柱、物置の脚、室外機の架台まわり。ここを丸く切り欠いただけで放置すると、数ミリ〜1センチの隙間が残ります。この隙間は虫の出入口そのもの。数年後にはその隙間から雑草も生えてきます。芝キングでは障害物まわりほど採寸を細かく取り、シートと芝を回り込ませて隙間なく張り込むことを標準としています。仕上がりを確認するときは、ぜひ支柱の根元をのぞき込んでみてください。丁寧な施工かどうかは、平らな面ではなく端部と障害物まわりに出ます。

原因4:将来の「縮み」を見込んでいない

人工芝も防草シートも、経年でわずかに収縮します。ぴったり寸法で施工すると、数年後に継ぎ目や端部が数ミリ開き、そこが虫と雑草の通り道になります。芝キングではあらかじめ収縮分の余裕と重なりを見込んで継ぎ目・端部を作ります。施工直後だけでなく5年後・10年後に隙間が空かない設計をするのがプロの仕事です。

原因5:庭全体の環境(落ち葉・プランター・隣地)

人工芝の施工が完璧でも、芝の上に落ち葉が積もったまま、プランターや人工芝用でないマットを置きっぱなしにしていれば、その下は湿ってダンゴムシの温床になります。秋は落ち葉が急増する季節。とくにケヤキ・サクラ・カシなどの落葉が多い立地では、9月からの掃除頻度が虫の量を左右します。

施工で防ぐ:芝キングが下地と防草シートにこだわる理由

虫と雑草の対策は、施工日の「見えなくなる工程」でほぼ決まります。芝キングが現場で徹底している内容をご紹介します。

整地は「平らにする」ではなく「水の逃げ道を作る」

単に平らにするだけでは不十分です。既存の勾配を読み、水がどこへ流れるかを確認しながら、凹みを潰し、必要に応じて緩やかな水勾配をつけて転圧します。天然芝を剥がしたお庭は根と有機物が大量に残るため、通常より手間がかかり、下地調整・土壌改良費は2倍(2,000円/㎡・税抜・目安)となります。水たまりが少しできる程度のお庭は1.5倍(1,500円/㎡・税抜・目安)です。逆に状態の良い更地なら650円/㎡(税抜・目安)で収まることもあります。詳しい考え方は面積・グレード別の費用シミュレーション記事で解説しています。

防草シートは「真っ直ぐ」がすべて

継ぎ目を歪みなく重ね、ジョイントテープ(ガムテープ状の目地材)も曲がりなく一直線に貼る。地味な作業ですが、継ぎ目のテープが真っ直ぐ一直線に貼られているかどうかで、施工店の丁寧さは一目で分かります。曲がって貼られたテープは、重なり幅が不均一になっている証拠であり、細い部分から雑草と虫が入ってきます。防草シートは605円/㎡(税抜・目安)という単価以上に、仕上がりを左右する重要工程です。

潜れる場所は潜る

ウッドデッキやテラスの床下は、まさに「暗い・湿る・隙間がある」の3拍子。ここを避けて周囲だけ施工すると、床下が虫の拠点として残ってしまいます。芝キングは人が入り込める隙間があれば可能な限り奥まで潜り、防草シートと人工芝を敷き込みます。見えない場所ほど手を抜かない——これが結果的に、数年後の虫と雑草の差になります。実際の施工の様子は施工実績ページでご覧いただけます。

コンクリートの上はボンド接着で隙間ゼロに

コンクリート土間やタイル面には、U字釘が打てないためボンド接着で施工します。接着施工は端部が浮きにくく、虫の侵入経路になる隙間ができにくいのがメリット。ただし既存の排水勾配を殺さないよう、水の流れる方向を確認したうえで施工します。当日の工程は施工の流れをご確認ください。

秋(9〜11月)にやっておきたい虫対策メンテナンス

8月下旬からの数か月は、虫対策の効果がもっとも出やすい季節です。夏に増えた個体が越冬場所を探して動き回るため、ここで隙間と有機物を減らしておくと、翌春の発生量が明確に変わります。

時期 やること 狙い
8月下旬〜9月 芝の上の落ち葉・枯れ草をデッキブラシと熊手で除去。プランターの受け皿の水を捨てる ダンゴムシのエサと蚊の産卵場所を断つ
9〜10月 芝の端部・継ぎ目・支柱まわりを一周点検。浮きがあればU字釘を追加 越冬前の侵入口をふさぐ
10月 雨のあと、水が引くまでの時間をチェック。半日以上残る場所を記録 下地の凹みを把握し、改善計画を立てる
11月 落葉のピーク。週1回の落ち葉除去。物置・プランターの位置を見直す 冬の間に有機物が堆積するのを防ぐ

掃除の際は、目の粗いデッキブラシで芝目を起こしながら落ち葉をかき出すと、芝葉の立ち上がりも回復して一石二鳥です。高圧洗浄機は充填した珪砂を飛ばしてしまうので、使うなら水量を絞って弱めに。薬剤を使う場合は、芝全面に撒くのではなく巣穴や侵入経路など局所に絞るのが基本です。人工芝は化学繊維なので薬剤で傷むことは基本的にありませんが、ペットやお子様が遊ぶ庭では使用量と乾燥時間に注意してください。

すでに人工芝を敷いていて虫が出る場合の対処

既設の人工芝で虫が気になる場合、まず切り分けが必要です。

①端部・継ぎ目からの侵入か

芝の端を軽く持ち上げてみて、簡単にめくれる、下の土が見える、シートが破れている——このいずれかがあれば侵入口です。部分的であればU字釘の追加(39円/本・税抜・目安、施工では約8本/㎡使用)やジョイント補修で改善できます。

②下地に問題があるか

雨のあと半日以上水が引かない、芝を踏むと水が染み出す、コケが生えている——この場合は下地からのやり直しが現実的です。既存の人工芝の撤去・廃棄は3,000円/㎡(税抜・目安)でお受けしています。撤去込みの設置作業は3,500円/㎡(税抜・目安)です。

③庭全体の環境か

芝の下ではなく、隣接する植栽帯や砂利帯、物置の下が発生源というケースも多いです。この場合は人工芝を張り替えても解決しません。植栽の伐根(48,000〜70,000円・目安、現地確認で確定)や、砂利帯への防草シート追加など、庭全体で計画するのが近道です。

なお参考として、標準グレードの芝キングターフ30mm(4,730円/㎡・税抜・目安、10年保証対象)で施工した場合の税込総額は、10㎡で約124,300円〜142,400円、20㎡で約235,200円〜271,500円が目安です(SNS投稿キャンペーン適用〜通常価格の幅、下地状態により変動)。あくまで目安であり、砂利の量や既存芝の有無で変わります。詳細な内訳は費用シミュレーション記事をご覧ください。商品ごとの仕様は商品ページで比較できます。

よくある質問

Q1. 人工芝の下でアリが巣を作ることはありますか?

A. 端部や継ぎ目に隙間があると、その下の土に営巣することはあります。ただし防草シートが正しく重ねて敷かれ、端部が固定されていれば、アリが出入りできる経路自体がほぼありません。巣が見つかった場合は、そのポイントに絞って市販のアリ用薬剤を使い、同時に隙間の原因(釘の抜け、シートの破れ)を補修してください。放置すると同じ場所に再営巣します。

Q2. 天然芝と人工芝、虫が少ないのはどちらですか?

A. 一般的には人工芝です。天然芝は刈りカスや根の有機物、日常の水やりによる湿気があり、虫にとってのエサと住処が揃っています。人工芝は繊維自体がエサにならず、防草シートで土が覆われるため、土壌性の虫が地表に出てくる機会が減ります。ただし施工が雑で隙間や水たまりがあると逆転しますので、「人工芝だから安心」ではなく「正しく施工された人工芝だから安心」とお考えください。

Q3. 虫よけのために防虫剤入りの砂を入れられますか?

A. 芝キングの標準仕様は仕上げ用珪砂(550円/㎡・税抜・目安)です。珪砂には芝葉を立たせ、めくれを防ぎ、地表温度を下げる効果があります。防虫効果を謳う特殊資材については、庭ごとに条件が異なるため一律にはおすすめしていません。それよりも水たまりを作らない下地と、隙間のない端部処理のほうが虫対策として確実です。

Q4. ウッドデッキの下に虫が集まります。人工芝で解決できますか?

A. 改善できるケースが多いです。デッキ下は暗く湿り、落ち葉が吹き溜まる典型的な虫の拠点です。芝キングでは人が潜れる隙間があれば可能な限り奥まで入り、防草シートと人工芝を敷き込みます。土を覆って有機物の堆積と雑草の発芽を止めることで、虫の住処そのものを減らせます。デッキの高さによって施工可否が変わるため、事前に写真をお送りください。

Q5. 施工後に虫が出たら保証の対象になりますか?

A. 10年保証(芝キングターフ30mm・45mmが対象、とろけるECO芝は対象外)は、芝の色あせや抜け等の品質に関する保証であり、虫の発生そのものを保証するものではありません。ただし、施工不良による端部の浮きや継ぎ目の開きが原因であれば、施工の是正として対応いたします。保証の詳細はよくある質問をご確認ください。

まとめ

  • 人工芝そのものは虫のエサにも住処にもならない。虫を呼ぶのは「下地の隙間」と「湿気」
  • 虫の大半は、水はけの改善と隙間をなくすことで同時に対策できる
  • 砂利の上にそのまま人工芝を敷くと、砂利の角で防草シートが破れ、その破れ目から雑草が生える。砂利撤去か砂入れによる下地づくりが必須
  • 雨どい・支柱・室外機まわりの採寸精度と、収縮を見込んだ継ぎ目の重なりが、数年後の虫と雑草を分ける
  • ウッドデッキ下など潜れる場所は奥まで敷き込むことで、虫の拠点そのものを減らせる
  • 秋は落ち葉除去と端部点検の効果が最も高い季節。9〜11月の月1点検を習慣に
  • 費用は30mm標準で4,730円/㎡(税抜・目安)、10㎡なら税込約124,300円〜142,400円が目安。現地状態で変動します
  • 最小施工面積は10㎡。未満やデッキ下・砂利庭は写真を添えて公式LINEでご相談ください

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