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2026.08.27

9月を目の前にして朝晩の空気が少し軽くなり、庭仕事を再開しやすい季節になりました。秋は植栽の植え替えにも人工芝の施工にも最適なシーズンですが、ご相談のなかでとても多いのが「庭に木や花壇があるけれど、人工芝は敷けますか?」というご質問です。シンボルツリーは残したい、家庭菜園の一角も維持したい、でも雑草だらけの地面はもう見たくない——このお悩みは、じつは施工のやり方でほぼ解決できます。
この記事では、人工芝と庭木・花壇を共存させるときの考え方、木の根が防草シートを突き破るリスクとその対処、幹まわりの美しい仕上げ方、秋の落ち葉との付き合い方、そして「思い切って伐根したほうがいい」ケースの判断基準と費用の目安までを、年間1,000件超を施工している芝キングの現場基準でまとめます。
結論:人工芝と庭木・花壇は共存できる。ただし「境界の作り方」で差が出る
まず結論から。庭木や花壇があっても人工芝は施工できます。むしろ、緑の植栽と均一な人工芝の面が組み合わさると、庭全体の印象は驚くほど整います。天然芝のままだと「芝の中に生えた雑草」と「植栽」の見分けがつかず、庭がぼんやりした印象になりますが、人工芝は面が均一なので植栽の輪郭が際立ち、外構としての完成度が上がるのです。
一方で、共存させる施工は「まっすぐ一面に敷くだけ」の工事よりも手間がかかります。ポイントは3つです。
- 境界(見切り)をはっきり作る——花壇や植栽帯と人工芝の間に、レンガ・見切り材・立ち上がりなどで明確な線を作る
- 幹まわり・株まわりの採寸を細かく取る——曲線を丁寧に追ってカットし、隙間をゼロに近づける
- 根の成長を見込む——今の太さではなく、5年後・10年後の根の張り方を想定して余裕を取る
この3点を雑にやると、数年後に「境界の隙間から雑草が出る」「幹まわりが浮いてくる」という不具合になります。逆にここを丁寧にやった庭は、10年経っても輪郭が崩れません。実際の仕上がりは施工実績ページで、植栽まわりの処理を見ていただくのが一番わかりやすいと思います。
庭木・植栽の扱いは4パターン。まず「残す/移す/抜く」を決める
お見積り前に決めていただきたいのが、庭の緑をどうするかという方針です。現場では次の4パターンに整理してご提案しています。
| パターン | 向いているケース | 施工上のポイント | 追加費用の考え方(目安) |
| ① そのまま残す(幹まわりを丸くカット) | シンボルツリー、成長が落ち着いた中木 | 幹から少し離して円形にカット。根の太りぶんの余裕を取る | 材料・作業に含まれる範囲。手間は増えるが式項目の追加は基本なし |
| ② 植栽帯として囲って残す | 花壇、家庭菜園、複数の低木がまとまっている | レンガや見切り材で境界を作り、人工芝は境界まで張り込む | 見切り材の内容により変動。現地確認で確定 |
| ③ 移植して配置を変える | 動線の邪魔になっている低木、日当たりを変えたい | 秋は移植適期の樹種も多い。芝の割付を先に決めると失敗しにくい | 樹種・大きさで変動。現地確認で確定 |
| ④ 伐根して一面フラットにする | 手入れが負担、根上がりが出ている、日陰で使えていない | 根を残さず抜き、掘った穴を埋め戻して転圧してから下地を作る | 植栽伐根 48,000〜70,000円、残土処分 35,000円前後(いずれも税抜・目安、現地確認で確定) |
「一面フラットが理想だけれど、木は残したい」という板挟みになる方も多いのですが、判断の軸はシンプルです。その木を、この先10年も手入れし続けられるか。剪定を業者に頼み続けるコストと、落ち葉掃除の手間を考えたうえで残す価値があるなら残す。使えていない日陰を作っているだけなら、伐根して庭の面積を丸ごと使えるようにしたほうが満足度は高くなります。伐根やレンガ・タイルの撤去処分(24,000〜35,000円・税抜・目安)を含む総額の考え方は、人工芝の費用シミュレーション記事で内訳の積み上げ方まで解説しています。
木の根は防草シートを突き破る。だから「根の未来」を見込んで施工する
庭木を残す施工でいちばん注意すべきなのが根です。防草シートは雑草の光合成を止めるための膜ですが、破れがあればそこが弱点になります。ここで、砂利の上に人工芝を敷いてはいけない理由とまったく同じ理屈が働きます。砂利のとがった角で防草シートが破れ、その破れ目から雑草が生えてくる——根まわりも同じで、太くなった根や切り残した根の先端がシートを押し上げ、突き破った隙間が雑草の侵入口になるのです。
そのため芝キングでは、庭木を残す場合に次のような施工をしています。
幹から距離を取って円形にカットする
幹にぴったり寄せて張り込むと美しく見えますが、幹は太ります。数年で人工芝が押し上げられ、めくれや浮きの原因になります。樹種と現在の幹の太さを見て、将来の肥大分を見込んだクリアランスを取り、円形に切り抜いて仕上げます。切り口はほつれないよう処理し、必要に応じて縁を押さえます。
浅い根・切り残しは下地調整の段階で処理する
下地づくりのとき、地表近くを這う根や以前の植栽の切り残しは、シートを傷める前に処理します。芝キングが最も時間をかけるのがこの下地の整地精度です。地面を丁寧にならし、凹凸や水たまりの原因になる箇所を潰してから防草シートを張る。この工程の綺麗さが、仕上がりの美しさと10年後の耐久性を決めます。庭木まわりは根で地面が波打っていることが多いので、平らな面を作る手間はほかの場所の何倍もかかりますが、ここを飛ばすと必ず後で出てきます。
将来の「縮み」まで計算して継ぎ目と端部を作る
人工芝も防草シートも、経年でわずかに収縮します。植栽帯の縁や幹まわりのように「あとから直しにくい端部」ほど、この収縮分の余裕・重なりをあらかじめ見込んで施工します。数年後に隙間が空いてそこから雑草が生えるのを防ぐための、地味ですが決定的な差です。施工の流れでも、下地から仕上げまでの各工程をご確認いただけます。
境界の作り方で「安っぽく見えない庭」になる
植栽まわりの人工芝でいちばん見た目に効くのが、境界の処理です。現地でチェックできるポイントを挙げます。
- 境界線がまっすぐ/なめらかか——直線部分が微妙に波打っていると、庭全体が雑に見えます
- 花壇のレンガと人工芝の間に土が見える隙間がないか——隙間は雑草の発生源になります
- 防草シートの継ぎ目が真っ直ぐか——芝を張る前の段階でしか見えませんが、継ぎ目のジョイントテープが一直線にピシッと貼られているかどうかで、施工店の丁寧さは一目で分かります。施工中の写真を撮っておいてもらうと安心です
- フェンス・雨どい・支柱・室外機まわり——シートや芝が回り込みにくい箇所ほど採寸を細かく取る必要があります。ここが雑だと、数年後にその隙間から必ず雑草が出ます
ちなみにウッドデッキやテラスの床下のように、人が潜り込める隙間がある場合、芝キングは可能な限り奥まで潜って防草シートと人工芝を敷き込みます。デッキ下は日が入りづらいとはいえ、光が回る縁部から雑草は伸びてきます。見えない場所ほど手を抜かないのが標準仕様です。植栽と人工芝が入り混じる庭では、こうした「見えない取り合い」の数がそのまま仕上がりの差になります。
秋の落ち葉と人工芝——掃除は思っているより簡単です
「落葉樹があるから人工芝は向かないのでは」というご相談もよくいただきます。結論としては、落ち葉は人工芝の敵ではありません。むしろ天然芝より掃除は楽です。天然芝の上の落ち葉は放置すると下の芝が蒸れて枯れますが、人工芝は枯れません。落ち葉が影響するのは主に見た目と、水はけの一時的な低下です。

人工芝の裏面には透水穴があり、雨水はここから下地へ抜けていきます。落ち葉や細かいゴミが積もったまま雨に濡れて張り付くと、この穴の上に膜ができて水の抜けが悪くなることがあります。とはいえ、対処はごく簡単です。
秋の落ち葉ケア3つ
- 週1回、乾いた日にほうき・ブロワで飛ばす——濡れて張り付く前に片づけるのが最大のコツ。乾いていれば数分で終わります
- 細かい葉は逆目のブラッシングで浮かせる——毛の流れに逆らってデッキブラシをかけると、芝の間に入り込んだ葉やゴミが浮いてきます。同時に夏に倒れた毛並みも立ち上がります
- 植栽の株元は手で取る——境界の際は葉が溜まりやすいので、ここだけは手作業が確実です
なお、落ち葉が積もりやすい庭ほど芝丈選びが効きます。芝丈が長いほど葉が沈み込みやすく、掃除の手間は増えます。落葉樹が多い庭で「掃除を最優先」なら30mm、クッション性と高級感を重視するなら45mmと考えると選びやすいです。詳しくは商品ページでご確認ください。
植栽まわりの施工で使う芝はどれがいい?
庭木や花壇と組み合わせる庭では、緑の色味と質感の相性が仕上がりを左右します。芝キングのおすすめ順は次のとおりです。
- 一番おすすめ:芝キングターフ45mm(プレミアム)——毛足が長く陰影が出るため、植栽の立体感と最も自然に馴染みます。10年保証対象。7,480円/㎡(税抜・目安)
- 標準・一番人気:芝キングターフ30mm——手入れのしやすさと見栄えのバランスが良く、落ち葉掃除も楽。10年保証対象。4,730円/㎡(税抜・目安)
- コスト優先:とろけるECO芝35mm——3,520円/㎡(税抜・目安)。廉価グレードのため10年保証の対象外です。この区別はご契約前に必ずご確認ください
これに防草シート、副資材、U字釘、下地調整、設置作業などの品目が積み上がり、諸経費と消費税を加えて総額になります。参考として、30mm標準仕様の税込総額の目安は20㎡で約235,200円〜271,500円、30㎡で約346,200円〜400,600円(SNS投稿キャンペーン適用〜通常価格の幅・あくまで目安)。ただし庭木・花壇まわりの施工は、伐根・残土処分・見切り材などの式項目が加わるかどうかで大きく変わります。金額はすべて目安であり、現地の状態で変動します。内訳の考え方は費用シミュレーションの記事をご覧ください。芝キングの見積書は品目×数量の積み上げ式で全内訳を明示していますので、どこにいくらかかるのかが必ず分かります。
ちなみに天然芝のお庭から張り替える場合、下地調整・土壌改良費は通常の2倍(2,000円/㎡・税抜・目安)となります。芝の根が地面に張り、剥がしてならす手間が段違いに増えるためです。植栽帯と天然芝が混在している庭は、この点も含めて写真を送っていただければ判断できます。
秋に施工する3つのメリット
植栽が絡む工事を秋にやる利点は、実務的にもはっきりしています。
- 移植・植え替えの適期と重なる——木を動かす計画と人工芝の割付を同時に決められるので、後戻りが少ない
- 下地づくりが安定する——真夏の酷暑や梅雨の泥濘みに比べ、土がしまりやすく整地精度が出しやすい季節です
- 冬〜春に雑草ストレスがない状態を作れる——春の雑草シーズン前に防草シートを入れておけると、翌春の手間が激減します
秋から年末は施工のご依頼が集中する時期でもあるため、日程に希望がある方はお早めのご相談をおすすめします。全国30以上のFC拠点ネットワークで対応していますので、お近くの拠点は拠点一覧からご確認ください。
よくある質問
Q. 木の根は切ってしまっても大丈夫ですか?
太い根を無闇に切ると樹勢が落ち、風で倒れやすくなることもあります。人工芝の施工で処理するのは、下地の平坦性やシートを傷めるおそれのある地表近くの細い根が中心です。大きく根を切る必要がある場合は、木を残すこと自体を再検討したほうが結果的に安全です。現地調査で樹種と状態を見てご提案します。
Q. 花壇の中まで防草シートは張れますか?
植物を育てる区画には防草シートを張りません。水と空気の流れを妨げてしまうためです。人工芝と防草シートは花壇の境界までしっかり張り込み、境界を見切り材やレンガで押さえて「土がこぼれない・雑草が出ない」形に仕上げます。家庭菜園を続けたい方も、区画をはっきり分ければ問題なく共存できます。
Q. 砂利敷きの部分と植栽が混在しています。そのまま人工芝にできますか?
砂利の上に人工芝を敷くのは施工不可ではありませんが、注意が必要です。砂利のとがった角で防草シートが破れ、その破れ目から雑草が生えてくるため、砂利を撤去するか、砂利を覆う高さまで砂・真砂土を入れて平らな下地を作る必要があります。砂入れの量が現場で変わるため、砂利のお庭は写真を送っていただいたうえで要相談としています。
Q. 落ち葉で人工芝が傷んだり変色したりしませんか?
落ち葉自体で芝が枯れることはありません。ただし濡れた葉を長期間放置すると、汚れや黒ずみ、コケの発生原因になります。乾いているうちに片づけるのが一番簡単な対策です。年に数回、逆目にブラッシングして毛並みを立て直せば、見た目は長く保てます。
Q. 庭が10㎡もありません。植栽を抜いた分だけ敷きたいのですが。
芝キングの最小施工面積は10㎡です。10㎡未満のご相談は公式LINEでご相談ください。また、材料のみの販売にも対応しており、名古屋市港区の倉庫でお受け取りいただければ送料無料です。自分で敷きたい方向けの情報はDIYサポート、その他の疑問はよくある質問にまとめています。
まとめ
- 人工芝と庭木・花壇は共存できる。植栽の輪郭が際立ち、庭の完成度は上がる
- まず「残す/囲う/移す/抜く」の方針を決める。伐根は48,000〜70,000円、残土処分は35,000円前後(税抜・目安、現地確認で確定)
- 木の根や切り残しは防草シートを突き破り、その破れ目から雑草が生える。幹は将来の肥大分を見込んで円形にクリアランスを取る
- 境界・幹まわり・障害物まわりは採寸を細かく。防草シートの継ぎ目とジョイントテープが一直線かどうかは施工の丁寧さの目印
- 人工芝もシートも経年でわずかに縮む。端部と継ぎ目に収縮分の余裕を見込むのが芝キングの標準
- 落ち葉は乾いているうちにほうき・ブロワで。逆目ブラッシングで毛並みも復活
- おすすめは45mm→30mm→ECO芝の順。10年保証の対象は30mmと45mmのみ
- 金額はすべて目安。現地の状態で変わるため、写真を送るだけのLINE無料見積り(最短15分)が確実です