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2026.07.18
夏の人工芝にコケ・藻・カビが生える原因とは?
梅雨が明けてもジメジメとした日が続く7月・8月、人工芝を設置している庭をふと見ると「緑色のぬめりのようなものが広がっている」「なんだか黒ずんできた」と感じたことはありませんか?これは人工芝そのものが傷んでいるわけではなく、コケ・藻・カビが繁殖しているサインです。
この記事では、夏の高温多湿環境で人工芝にコケ・藻・カビが生える原因と、具体的な予防策・除去方法を詳しく解説します。芝キングが年間1,000件超の施工現場で得た知見をもとに、正しいお手入れ術をお伝えします。

コケ・藻・カビが発生しやすい3つの条件
コケ・藻・カビはどんな環境でも発生するわけではありません。特定の条件が重なることで一気に繁殖します。
① 高温多湿(夏の日本はまさに最悪条件)
気温25℃以上・湿度70%以上の環境はカビにとって最適な繁殖条件です。日本の7〜8月はこの条件をほぼ毎日満たしており、特に梅雨明け直後の蒸し暑い時期は要注意です。藻やコケも水分と光があれば増殖するため、梅雨から夏にかけては複合的に発生しやすくなります。
② 水はけが悪い・水が溜まりやすい場所
人工芝は基本的に透水穴(パンチング)を備えており、雨水を下地に通す構造になっています。しかし下地の整地が不十分だったり、芝の下に砂利や砂を適切に敷いていなかったりすると、水が滞留しやすくなります。水が長時間滞在する場所は、コケや藻の温床です。
③ 落ち葉・砂埃・有機物の堆積
庭の木から落ちる葉、ペットのフン、近隣の土埃などの有機物が人工芝の毛足の間に溜まると、微生物の栄養源になります。特に北側の日陰になりやすい場所や、木の下など落ち葉が溜まりやすいエリアは注意が必要です。

コケ・藻・カビの見分け方と発生場所の特徴
見た目が似ていても、コケ・藻・カビはそれぞれ性質が異なります。正しく見分けることで、適切な対処が可能になります。
| 種類 | 見た目・色 | 発生しやすい場所 | 触感 |
|---|---|---|---|
| コケ(蘚苔類) | 濃い緑色・黄緑色 | 日陰・北側・高湿度な場所 | ふわふわ・モコモコ |
| 藻(アオコ・緑藻) | 明るい緑〜青緑色 | 水が溜まりやすい場所・雨の後 | ヌルヌル・ツルツル |
| カビ(真菌類) | 黒・灰色・白・茶色 | 芝の根元・ジョイント部分・縁 | 粉状・毛羽立ち |
年間1,000件の施工現場での経験から言うと、最も多い相談はヌルヌルとした藻(緑藻)です。特に排水が不十分な場所では、わずか数日の雨続きで一面に広がることがあります。次いで多いのが北側の日陰部分に生えるコケで、カビはジョイントテープの縁や人工芝の端部に黒ずみとして現れるケースが多いです。
コケ・藻・カビを予防する5つの対策
発生を防ぐことが最も重要です。以下の対策を組み合わせることで、夏場でも清潔な状態を保てます。
① 定期的なブラッシングと落ち葉除去
週に1〜2回、デッキブラシや人工芝専用のブラシで芝の毛足を逆向きに立てながらブラッシングしてください。これにより有機物の堆積を防ぎ、通気性を確保できます。落ち葉はブロワーや箒で定期的に除去しましょう。とくに木の近くに設置した人工芝は、夏場だけでなく通年の管理が大切です。
② 高圧洗浄または水洗い
月に1〜2回、ホースの水で芝全体をたっぷり洗い流しましょう。藻の初期段階なら水洗いだけで落ちることが多いです。高圧洗浄機を使う場合は、圧力を下げた広角ノズルを使用してください。直射で高圧をかけると、芝の毛足が根元から傷んだり、抜けたりする原因になります。
③ 水はけの良い下地づくり(施工時が重要)
根本的な解決策は、施工時の下地処理にあります。施工の流れで詳しく説明していますが、砕石(砂利)を5〜10cm敷き、その上に珪砂や砂を2〜3cm敷くことで、排水性が格段に向上します。すでに施工済みで水たまりが気になる場合は、プロに相談して下地の改善工事を検討してください。
④ 抗菌・防カビ処理済みの人工芝を選ぶ
芝キングのオリジナル人工芝は、高耐候性素材と抗菌加工を施しており、カビや藻が発生しにくい設計になっています。施工から10年後を見据えた素材選びは、日々のメンテナンス負担を大きく減らします。

⑤ 日当たり・風通しを確保する
庭木や塀がある場合、日陰になる部分はコケが生えやすくなります。庭木の枝を適度に剪定して日当たりを改善したり、塀の下部に隙間を確保して風通しをよくするだけで、コケの発生率がぐっと下がります。
コケ・藻・カビが発生してしまった場合の除去方法
既に発生してしまった場合の対処法を、種類別に解説します。
藻の除去(ヌルヌル・緑色のぬめり)
初期段階であれば水洗いとブラッシングで十分です。広範囲に広がっている場合は、市販の芝生用コケ取り剤(硫酸銅系・塩化第一銅系)を希釈してスプレーし、15〜30分放置してから水で洗い流してください。素手での作業は避け、ゴム手袋・マスクを着用しましょう。
コケの除去(緑色のモコモコ)
デッキブラシで物理的に削り取り、熊手でかき集めてから水洗いします。それでも残る場合は重曹水(水1Lに重曹大さじ2)をスプレーして1時間ほど放置後、ブラッシングと水洗いを繰り返すと効果的です。重曹は人体や環境への影響が少ないため、ペットや子どもが遊ぶ庭にも安心して使えます。
カビの除去(黒ずみ・白い粉)
カビは根を張って繁殖するため、表面をこすっただけでは再発します。エタノール(消毒用アルコール70%)を患部にスプレーし、古い歯ブラシや硬めのブラシで擦り取ってください。広範囲の黒カビには、次亜塩素酸ナトリウム系の塩素系漂白剤を10〜20倍に薄めて使用しますが、人工芝の素材によっては色抜けする恐れがあるため、まず目立たない端部でパッチテストを行ってください。
実際の施工事例では、カビが芝の根元のジョイントテープ部分に発生しているケースが多く、テープ周辺を集中的に清掃することで再発を抑えられた事例が多数あります。特に水が溜まりやすいジョイント付近は、施工後2〜3年で要点検の場所として芝キングでも定期メンテナンスのご案内を行っています。
除去に使えるアイテム比較
| アイテム | 適した対象 | 注意点 | コスト目安 |
|---|---|---|---|
| 高圧洗浄機(低圧) | 藻・軽度のコケ | 広角ノズル必須・圧力1MPa以下 | レンタル500〜2,000円/日 |
| 重曹水スプレー | コケ・軽度のカビ | ペット・子ども向き・安全 | 100円程度 |
| 消毒用エタノール | カビ全般 | 火気注意・換気必要 | 500〜1,000円 |
| コケ取り専用剤 | 広範囲の藻・コケ | 希釈が必要・手袋着用 | 1,500〜3,000円 |
| 塩素系漂白剤(薄め) | 頑固な黒カビ | パッチテスト必須・色抜けリスク | 200〜500円 |
素材別・コケ・カビへの強さ比較
人工芝の素材によって、コケやカビへの耐性が異なります。芝キングの施工実績をもとに、主要な芝の特徴をまとめました。

| 商品名 | 芝丈 | コケ・カビへの強さ | おすすめシーン |
|---|---|---|---|
| リアル人工芝30mm | 30mm | ★★★★☆ | 一般家庭の庭・バルコニー |
| リアル人工芝35mm(45mm相当) | 45mm | ★★★☆☆ | 見た目重視・広い庭 |
| とろけるECO芝35mm | 35mm | ★★★★★ | 耐候性・清掃しやすさ重視 |
| リアル人工芝25mm | 25mm | ★★★★★ | ベランダ・掃除を重視する方 |
芝丈が短いほど有機物が溜まりにくく、コケや藻が根付きにくい傾向があります。ただし芝丈が長い方がリアルな見た目で人気も高いため、置く環境(日当たり・落ち葉の多さ)とメンテナンス頻度を天秤にかけて選ぶことが大切です。
芝キングの施工実績では、各商品の実際の使用感や経年変化もご覧いただけます。選び方に迷ったときはぜひ参考にしてください。
プロに依頼すべきケースとは?
セルフケアで対応できるのは軽度〜中程度のコケ・藻・カビまでです。以下の症状が見られる場合は、プロへの相談をおすすめします。
- 繰り返しコケや藻が再発する(下地の排水不良が原因の可能性)
- 黒カビが広範囲(1㎡以上)に広がっている
- 人工芝の毛足が束になって固まりはじめている
- カビや藻が原因と思われる異臭がする
- 人工芝を設置して5年以上が経過している
特に下地の水たまり問題は表面のケアだけでは解決しません。芝キングではよくある質問にも「設置後のトラブル相談」を掲載していますので、まずは確認してみてください。全国30以上のFC拠点から現地確認も可能です。
よくある質問
Q1. 人工芝についたコケは人体に害がありますか?
一般的なコケ(蘚苔類)は毒性がなく、直接触れても通常は問題ありません。ただし、カビ(特に黒カビ)は胞子を吸い込むとアレルギーや呼吸器系への影響が懸念されることがあります。子どもやペットが日常的に使う庭であれば、早めに除去することをおすすめします。
Q2. 芝生用の除草剤をコケ除去に使ってもよいですか?
除草剤(グリホサート系など)はコケや藻には基本的に効果がありません。コケには専用のコケ取り剤、藻には硫酸銅系の除藻剤が有効です。人工芝は天然芝ではないため草が生えることはありませんが、防草シートの下から雑草が上がってくることはあります。DIYサポートページもあわせてご参照ください。
Q3. コケが生えにくい人工芝の色はありますか?
色そのものよりも、素材・毛足の長さ・透水性能の方がコケの発生に大きく影響します。ただし、明るいグリーン系は緑色の藻が目立ちにくいという見た目上のメリットがあります。カラー人工芝(赤・青・白など)は汚れが目立ちやすいため、定期的なケアが必要です。
Q4. 新品の人工芝にも最初からコケが生えることはありますか?
施工直後はほとんど発生しません。施工から2〜3か月ほど経ち、周辺の土や落ち葉からの胞子が付着しはじめると、環境条件次第で発生する可能性があります。施工後最初の夏を迎える前に、定期ケアの習慣をつけておくと安心です。
まとめ:夏の人工芝を清潔に保つためのポイント
- コケ・藻・カビは高温多湿+水滞留+有機物堆積の3条件で発生しやすい
- 予防の基本は週1〜2回のブラッシングと月1〜2回の水洗い
- 藻には水洗い・コケ取り剤、コケには重曹水、カビにはエタノールが有効
- 根本的な解決は下地の排水性にあり、施工時の下地づくりが重要
- 繰り返し発生する・広範囲のカビはプロへ相談が安心
- 芝丈が短めの人工芝ほど汚れが溜まりにくく清掃しやすい
夏の人工芝のトラブルでお悩みの方、今後の施工を検討されている方は、ぜひ芝キングにご相談ください。過去のコラム記事でも施工・メンテナンスに関するさまざまな情報を公開しています。