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2026.08.16

8月中旬、残暑が続くこの時期は「秋になったら庭を人工芝にしたい」というご相談が一気に増える季節です。そのときに必ず出てくるのが「芝丈(パイル長)は何ミリを選べばいいのか」という迷いです。カタログには13mm・30mm・35mm・45mmといった数字が並びますが、数字が大きいほど良いわけではありません。芝丈は見た目のリアルさ・裸足の踏み心地・夏の熱のこもり方・お手入れの手間・へたりやすさのすべてに直結する、いわば人工芝選びの「サイズ選び」です。この記事では芝キングが年間1,000件超の施工現場で見てきた事実をもとに、芝丈ごとの性格と用途別の選び方、そして芝丈以上に仕上がりを左右する下地の話までまとめて解説します。
人工芝の「芝丈」とは何を指す数字か
芝丈とは、基布(バッキング)から立ち上がっているパイル(繊維)の長さのことです。30mmなら約3cm、45mmなら約4.5cmの毛足があるという意味になります。ここで大事なのは、芝丈は「毛の長さ」でしかなく、品質そのものを表す数字ではないということです。人工芝の良し悪しは、芝丈のほかに次の要素で決まります。
- 密度(ステッチ数):同じ長さでも本数が少ないとスカスカで、すぐ寝てしまいます
- パイルの形状:まっすぐな直毛と、縮れた「クッション毛(チクチクした短い毛)」の組み合わせで自立性が変わります
- 素材と耐候剤:紫外線に強い素材かどうかで、退色や硬化のスピードが大きく変わります
- 透水性:基布の透水穴の数と配置で、雨上がりの乾き方が変わります

つまり「45mmだから高級」「13mmだから安物」ではありません。用途に対して長さが合っているかどうかが、満足度を決めます。各グレードの仕様は芝キングの商品ページで写真と合わせて確認できます。
芝キングの芝丈ラインナップと性格の違い
芝キングが扱う人工芝は4種類です。それぞれの性格を表にまとめました。保証の対象・対象外が芝丈によって分かれる点も、選ぶ前に必ず押さえてください。
| 商品(芝丈) | 性格 | 10年保証 | 向いている使い方 |
| ゴルフ芝ターフ13mm | 毛足が極端に短く、面が硬めでボールがまっすぐ転がる。密度が非常に高い | 対象外 | パター練習、アプローチ練習、小面積のアクセント |
| 芝キングターフ30mm | 標準グレードで一番人気。リアルさと踏み心地、寝にくさのバランスが最も良い | 対象 | 住宅の庭全般、子どもの遊び場、ドッグラン、BBQスペース |
| とろけるECO芝35mm | 廉価グレード。長さはあるがコスト重視の仕様で、10年保証の対象外 | 対象外 | 予算優先、賃貸・短期利用、目立たない裏庭や通路 |
| 芝キングターフ45mm | プレミアム。毛足が長くふかふかで、天然芝の伸びかけのような立体感が出る | 対象 | 見せる庭、裸足で寝転がる、リゾート感のある外構 |
「安い方でいいか」と決める前に確認していただきたいのが保証の線引きです。10年保証の対象は芝キングターフ30mmと45mmのみで、とろけるECO芝35mmとゴルフ芝ターフ13mmは対象外です。長く使う本命の庭なら30mm以上、という考え方が実務的には最も失敗しません。
芝丈で変わる5つのこと
1. 見た目のリアルさ
写真映えするのは45mmです。毛足が長いぶん光の陰影が出て、奥行きのある緑になります。一方で30mmは「きれいに手入れされた天然芝」に近い、生活感のある自然さが出ます。日本の住宅は庭がコンパクトなことが多く、狭い面積に45mmを敷くと緑のボリュームが強く出すぎて、かえって不自然に見えることもあります。実際の見え方は施工実績ギャラリーで面積・芝丈違いを見比べるのがおすすめです。
2. 踏み心地とクッション性
裸足やスリッパで歩いたときのふかふか感は、芝丈が長いほど強くなります。45mmは寝転がっても気持ちがよく、子どもが転んだときの衝撃も和らぎます。ただしクッション性はパイルの長さだけでなく密度と珪砂の充填量にも左右されます。逆に13mmはほぼクッションがないため、遊び場用途には向きません。
3. 夏の熱のこもり方
毛足が長いほど、パイルの間に空気層ができて足裏に触れる先端部分と基布の温度差が生まれます。ただし「長ければ涼しい」という単純な話ではなく、真夏の直射日光下では芝丈にかかわらず表面温度は上がります。重要なのは水はけと散水のしやすさで、透水性のよい人工芝+しっかりした下地なら打ち水後の冷却効果が長持ちします。

4. お手入れの手間
意外に見落とされがちなのがここです。毛足が長いほど落ち葉やペットの毛が絡みやすく、ブラッシングやブロワー掛けの頻度が上がります。45mmは「見た目重視だが手入れは少し丁寧に」、30mmは「ほうき+デッキブラシで十分」というイメージです。秋に落ち葉が多い庭、大きな樹木が近い庭では30mmの方が管理が楽になるケースが多くあります。
5. へたり(寝癖)の出方
長い毛は自重で倒れやすく、人が同じ動線を歩き続けると寝癖が付きやすくなります。玄関アプローチや物置までの通路など、通行が集中する場所に45mmを使うと、1〜2年でその線だけ寝てしまうことがあります。動線部分は30mm、寝転がるゾーンは45mmとエリアで芝丈を使い分けるのも、プロ施工では有効な手です。仕上げ用珪砂を入れてパイルの根元を立たせておくことも、へたり対策として効果があります。
用途別・おすすめの芝丈
子どもの遊び場・水遊びスペース
30mmが基本、クッションを重視するなら45mm。夏はビニールプールを置く前提で、水がしっかり抜ける下地に仕上げておくことが大切です。プールを長期間置いたままにすると芝が寝るので、使用後は立てかけて乾かし、ブラッシングで起こしてください。
ドッグラン・ペットの庭
30mmが最もバランスが良い選択です。毛足が長すぎると抜け毛や排泄物が絡み、掃除の負担が増えます。透水性が高く、水で洗い流せることを優先しましょう。
パター練習・ゴルフ練習
13mmのゴルフ芝ターフです。転がりの安定は下地の平坦さで決まるので、練習用の面は下地調整をとくに丁寧に行います。庭全体を13mmにすると硬く見えるため、練習レーンだけ13mm、周囲は30mmという組み合わせも人気です。
BBQ・ダイニングスペース
テーブルや椅子を置く場所は、脚の跡が残りにくい30mmが向いています。火の粉は人工芝が溶ける原因になるため、コンロの下には必ず耐熱プレートや土間コンクリート部分を使ってください。
見せる庭・リビングからの眺め重視
45mmのプレミアムグレード。リビング窓から見下ろす面積が広い庭では、長い毛足の陰影が効果的に働きます。
予算最優先・裏庭や通路
とろけるECO芝35mmが選択肢になります。ただし10年保証の対象外であることを理解したうえで選んでください。判断に迷う場合はよくある質問もあわせてご覧ください。
芝丈選びでよくある3つの失敗
失敗1:長ければ高級だと思って45mmを全面採用。狭い庭で毛足が主張しすぎ、さらに通路部分だけ早く寝てしまう。→ 動線と滞留ゾーンを分けて考えるのが正解です。
失敗2:下地の凹凸を芝丈で隠そうとする。45mmでも2〜3cmの高低差は必ず見えます。芝丈は不整地のごまかしには使えません。
失敗3:保証条件を確認せず廉価品を選ぶ。数年後に退色や毛倒れが出たときに、保証対象外で交換費用が丸ごと発生してしまう。長く使う面は30mm・45mmを選んでください。
芝丈と費用の関係(目安)
芝丈が長く密度が高いほど材料費は上がります。芝キングの実単価では、標準の芝キングターフ30mmが4,730円/㎡(税抜・目安)、プレミアムの45mmが7,480円/㎡(税抜・目安)です。いずれもあくまで目安であり、実際のお見積りは下地の状態・面積・撤去物の有無で変動します。
参考として、30mm標準・SNS投稿キャンペーン適用〜通常価格の場合、30㎡で税込約346,200円〜400,600円(目安)です。とろけるECO芝は1〜2割ほど安く、45mmプレミアムは2割強高くなる傾向ですが、これも現地条件で変わるため必ず現地確認のうえ確定します。芝キングの見積書は品目×数量の積み上げ式で、下地調整・防草シート・珪砂・U字釘・設置作業まで全内訳を明示します。面積別の内訳を詳しく知りたい方は人工芝の施工費用シミュレーション記事をご覧ください。なお最小施工面積は10㎡で、それ未満は公式LINEでご相談ください。
芝丈より大事なのは「下地」
どの芝丈を選んでも、仕上がりと寿命を決めるのは下地です。ここだけは妥協できません。
- 土の庭:転圧して平らにし、下地調整・土壌改良を行った上に防草シート→人工芝。水たまりが少しできる庭は下地調整費が1.5倍、状態が良ければ抑えられることもあります(いずれも目安)
- 天然芝の庭:芝の剥ぎ取りと根の処理が必要なため、下地調整費は2倍が基本です
- 砂利の庭:砂利の上にそのまま人工芝を敷いてはいけません。砂利のとがった角で防草シートが破れ、その破れ目から雑草が生えてくるためです。砂利を撤去するか、砂利を覆う高さまで砂・真砂土を入れて平らな下地を作る必要があります。砂入れの量が現場ごとに違うため、砂利のお庭は写真を送っていただいたうえで要相談とさせていただいています
- コンクリート:ボンド接着施工(釘なし)で対応可能です。既存の水勾配と排水口を生かします
施工の各工程は施工の流れで確認できます。ご自身で挑戦したい方向けの材料販売やアドバイスはDIYサポートで対応しており、名古屋市港区の倉庫受取なら送料無料です。
よくある質問
Q. 30mmと45mm、迷ったらどちらを選ぶべきですか?
A. 住宅のお庭全般では30mmをおすすめしています。リアルさ・踏み心地・寝にくさ・お手入れのしやすさのバランスが最も良く、一番人気のグレードです。「裸足で寝転がる」「リビングからの眺めを最優先したい」という目的が明確な場合は45mmが向いています。サンプルを取り寄せて実際の庭の光の下で見比べるのが確実です。
Q. 芝丈が違う人工芝を1つの庭で組み合わせられますか?
A. できます。パター練習レーンだけ13mm、周囲は30mmという施工や、動線を30mm・くつろぎゾーンを45mmにする施工は実際に行っています。境界に段差ができるため、見切り材やレンガで納めるとすっきり仕上がります。
Q. 毛足が長い方が長持ちしますか?
A. 長さと寿命は直結しません。寿命を左右するのは紫外線への耐性、パイルの密度、そして下地の作り込みです。長い毛足は倒れやすい面もあるため、通行の多い場所は短めを選ぶ方が結果的に見た目が長持ちします。芝キングターフ30mm・45mmは10年保証の対象です。
Q. 珪砂は必ず入れた方がいいですか?
A. 必須ではありませんが、パイルの根元を支えてへたりを抑え、風でめくれにくくする効果があるため、芝キングでは仕上げ用珪砂の施工をおすすめしています。とくに毛足の長いグレードやペット・お子さまがよく使う庭では効果を実感しやすい工程です。
Q. 秋の施工に間に合わせるには、いつ相談すればいいですか?
A. 秋は人工芝施工のもっとも混み合う時期です。9〜10月の施工をご希望なら、8月中に写真をお送りいただき、芝丈と数量を固めておくのが安心です。LINEなら写真を送るだけで最短15分・無料でお見積りをお出しします。お近くの拠点は拠点一覧からご確認ください。
まとめ
- 芝丈は品質そのものではなく「用途に合うサイズ」を選ぶ数字。長い=高性能ではない
- 住宅の庭全般は芝キングターフ30mmが最もバランスが良く一番人気。見せる庭・寝転がる庭は45mmプレミアム
- パター練習はゴルフ芝ターフ13mm、予算優先なら とろけるECO芝35mm(ただし10年保証の対象外)
- 10年保証の対象は芝キングターフ30mm・45mmのみ。長く使う面はこの2つから選ぶのが安心
- 毛足が長いほど落ち葉や毛が絡みやすく、動線では寝癖が出やすい。エリアで芝丈を使い分ける手もある
- 費用は30mmが4,730円/㎡、45mmが7,480円/㎡(いずれも税抜・目安)。総額は下地の状態で変わるためあくまで目安
- 砂利の上に直敷きは不可。とがった角で防草シートが破れ、その破れ目から雑草が生える。撤去か砂入れで平らな下地を作る
- 秋の施工枠は埋まりやすいので、8月中の写真送付・仕様決めがおすすめ